2024年12月25日に予定されていたイ・スンファンのデビュー35周年コンサートは、公演2日前の12月23日に亀尾市が会場使用許可を取り消したため開催できなかった。亀尾市は、市民と観客の安全や物理的衝突への懸念を中止理由として説明し、イ・スンファン側に対して、政治的扇動や誤解を招くおそれのある言動をしない趣旨の誓約書を求めたと明らかにした。
第一審は誰にいくら賠償するよう命じたのか
イ・スンファン、ドリームファクトリークラブ、公演チケット購入者100人など計102人は、亀尾市と金長浩前亀尾市長を相手取り、総額2億5000万ウォン規模の損害賠償訴訟を起こした。第一審裁判部は、亀尾市に対し、イ・スンファンへ3500万ウォン、ドリームファクトリークラブへ7500万ウォン、購入者100人へそれぞれ15万ウォンを支払うよう命じた。これによる賠償総額は1億2500万ウォンとなる。
ただし第一審では、金長浩前市長個人の損害賠償責任は認められなかった。そのため今回の控訴審では、第一審の賠償判断が変更されるかどうかに加え、金前市長個人にも責任を問えるかどうかが別の争点として残っている。
9月の控訴審で確認される争点は何か
イ・スンファン側は2026年5月20日、亀尾市だけでなく金長浩前市長の損害賠償責任も認めるよう求める趣旨の控訴状を提出した。9月3日にソウル高等裁判所民事第9部で開かれた控訴審の初回弁論期日では、会場使用許可の取り消し当時に金前市長が認識していたことや考慮した事項を確認するため、当事者尋問の申請が行われた。裁判部はその実施の可否を後日決定することとした。
裁判部は、会場使用許可の取り消しが政治的扇動への懸念によるものだったのか、安全上の懸念によるものだったのかを、関連証拠によって明確に立証するよう求めた。これは、控訴審で中止理由と責任主体を具体的に判断する手続きが進められていることを意味し、まだ最終的な結論が出た状態ではない。
次回の弁論期日は2026年10月15日に指定された。それまでに、当事者尋問の実施の可否と、中止理由を裏付ける証拠がどのように提出されるかが確認される予定だ。